こどもプラザ図書館　令和5年11月5日　「～宮沢賢治没後90年記念講演会～　賢治さんと考える、いろいろであることのすばらしさ」を開催しました

「読書週間」（10/27～11/9）の講演会事業として、こどもプラザ図書館では、ツペラツペラの亀山達矢先生の絵本ライブ（10/29）に続いて、11月5日（日）に宮沢賢治没後90年の講演会を開催しました。

当初ZOOMによるオンライン講演会として予定していましたが、急遽岩手県盛岡市から講師の澤口たまみ先生が直接ご来館されることになりました。さらに音楽を愛した宮沢賢治の講演会にふさわしく、プロのコントラバス奏者の石澤由松さんの即興演奏をバックに、澤口先生ご本人撮影のイーハトーブ（岩手県）の風景・植物写真をスクリーンに投影しながらの講演会となりました。

澤口たまみ先生は宮沢賢治の高校及び大学の後輩にあたります（賢治の時代は旧制中学、高校で、現在の盛岡第一高等学校、岩手大学農学部）。自然への造詣が深かった宮沢賢治と同じように澤口先生も昆虫への興味を深められ、野原や山林に通って探索されながら、宮沢賢治の人物・作品研究にも熱心に取り組まれています。

宮沢賢治作品は文章を耳で聞くことも重視しているというお話のもと、コントラバスの静かで心地よい演奏とともに「虔十公園林」「やまなし」「雪わたり」の一部を朗読されました。賢治の自然への想いや人物像を紹介しつつ、作品に込められた想いを分かりやすく解説していただき、参加者の皆さんは賢治の世界を堪能されていました。