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こどもプラザ図書館 令和4年9月11日 「ビブリオバトルwith作家講演会」を開催しました

『ビブリオバトル』とは、「本と人をつなぐ書評コミュニケーションゲーム」です。
9/11(日)に、当館で初めてのビブリオバトルと、村上雅郁(むらかみまさふみ)先生のミニ講演会を行いました。

当日は小学生の部では4人、一般の部では5人がバトラー(ビブリオバトルで本を紹介する人)として参加してくれました。
その他にも保護者の方や見学での参加の方もいらっしゃいました。

最初の小学生の部では、まず入門編としてビブリオバトルの基本的なやり方や、ビブリオバトルという言葉の意味をBiblioEi8htの五十嵐さんに説明していただきました。教室にいたほとんどの方がビブリオバトルに参加するのははじめてとのことで、小学生の参加者さんだけでなく保護者の方々も五十嵐さんの説明に真剣に耳を傾けていました。


一通りの説明が終わった後は、いよいよ実践です。
自分で選んだトランプの数字の順番で、それぞれのイチオシ本を5分間で紹介していきます。
緊張してしまったりしゃべることを忘れてしまっても、慌てずに話すことが大事です。
みんな初めてとは思えないほど発表が上手で、五十嵐さんも驚いていました。

それぞれの発表の後には2~3分程のディスカッションの時間が必ずあります。
皆さんからは積極的に質問があがり、発表した小学生さんたちも楽しそうに答えていました。

全員の発表とディスカッションの後、いよいよチャンプ本を決める投票を行います。
教室にいた全員が一人一票で投票を行い、記念すべきビブリオバトル1回目のチャンプ本が決定しました!


小学生の部の後は、村上雅郁先生のミニ講演会を行いました。
村上先生の作品にはクラスメイトや親子など、身近な関係の中で傷ついたこどもが対話や行動を通して、相手や自分を理解していく様子が書かれています。

先生にはビブリオバトルの小学生の部を見学していただきましたが、自著に絡めてコミュニケーションについてお話ししていただきました。ビブリオバトルは「本を使ったコミュニケーションゲーム」で、ディスカッションの時間などに相手からの反応があるからこそ、伝わっていることが分かることや、伝わっていることが分かると、お互いへの理解がさらに深まることなどを登場人物の言動を紹介しつつお話してくださいました。

「親子で、きちんと話をしていますか?」という問いかけには、みなさん自分を振り返られたのではないでしょうか。

村上先生の講演会の後、一般の部のビブリオバトルを行いました。


紹介本は自由に選んでいただいたため、とても幅広い分野の本が集まりました。
バトラーの方と他の参加者さんたちのディスカッションも質問がたくさん出て、とても盛り上がりました。
最後には一人一票の投票を行い、一般の部のチャンプ本も決定しました。
どの方もお気に入りの本を「みんなに読んでもらいたい!」という熱意が感じられる、力のこもった発表でした。

イベントの後にバトラーさんたちに話しかけて、本の話をされている方も見受けられました。
本を通してコミュニケーションを楽しむのがビブリオバトルですが、とても充実した時間を参加した方全員で作りあげることができました。

ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!
こどもプラザ図書館では今後もビブリオバトルを開催します。みなさんの参加を、心よりお待ちしております。

【紹介された本】
小学生の部
「くちぶえ番長」重松清(著)新潮社 新潮文庫
「ねこねこ日本史」4巻 そにしけんじ(著)実業之日本社
「若草物語」1巻 オルコット(著)講談社 講談社青い鳥文庫
「いえでででんしゃ」あさのあつこ(著)新日本出版社 ★チャンプ本

一般の部
「ぶたぶたさん」矢崎存美(著)光文社 光文社文庫
「新宿の猫」ドリアン助川(著)ポプラ社
「森山大道 路上スナップのススメ」森山大道(著)仲本剛(著)光文社 光文社新書
「裏庭」梨木香歩(著)理論社 ★チャンプ本
「特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ」マクスウェル・テイラー・ケネディ(著)ハート出版
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